森ノ宮の学びには医科学系の科目も多く、その過程から現代医学領域で働きたいと考えるようになりました。また、以前から女性特有の疾患に関するスペシャリストになりたいとも思っており「整形外科の求人が多いなら婦人科からもあるはず」と考え、森ノ宮の求人検索システム(PC)を利用して出会ったのが当院(扇町レディースクリニック)。面接では、森ノ宮の厳しい教育で身につけた“施術への自信”と婦人科への想いをアピール、募集1名の難関を突破しました。当院には産科・婦人科外来と生殖内分泌・不妊症センターがあり、オルタナティブケア(鍼灸とアロマセラピー)や心理カウンセリングを加えた「統合医療」が実践されています。そのなかで私たち鍼灸師が主に担当するのは、子宮内膜の血液循環を良くすることで、着床や妊娠、出産の確率を高めるための施術です。妊婦の方はストレスを抱えがちであり、その緩和につながる施術を行うこともあります。今、在学中を振り返って思うのは、先生方が「心の痛みに寄り添える鍼灸師になりなさい」と日々説かれていたこと。確かな施術力が身についたことはもとより、この教えが実践できてこその“不妊治療への関わり”であり、心から「素晴らしい先生たちから学べてよかった」と思っています。
不妊治療に鍼灸を導入
何でも吸収したいという真剣なまなざしで授業に集中していました。彼女の笑顔は授業をしている私たちにも元気を与えてくれます。不妊症という大きな悩みをかかえる患者さんの力になりたいという彼女の思いが、多くの患者さんの笑顔につながると思います。