柔道整復と鍼灸の両資格を得て2010年3月に卒業、健康関連企業と共に、当診療所を開業したのは翌年8月です。卒後早期の開業ではありますが、学校で鍼灸を学び、勤務先で柔道整復の治療を行う在学後半の日々はとても濃密であり、自信をもって開業することができました。また、パートナー企業も在学中から“早々の開業”を確約してくれ、自己資金“0円”で当院を整えることができました。そのような信頼が得られたのも、森ノ宮で培った高度な技術のおかげと自負しています。開業後はスポーツが盛んな地域性もあって、少年野球の選手たちも数多く診ています。きっかけは左膝を捻挫した少年を治療したことですが、彼を連れてきた母親はその数日前、頚椎の激痛を鍼で緩和した方でした。医療界では、確かな治療を行えば「患者が患者を連れてくる」とよく言いますが、それを私が実感できたのは「臨床に強い」と称される森ノ宮で鍛えられた成果だと思います。さらに鍼灸学科の同級生だった妻(典子さん)はかつて保育士をしており、その経験を活かした“小児鍼”を当院の施術に加えてくれました。そんな今、開業をめざす人には「森ノ宮ならスキルとチャンスの双方が得られる(私のように)」とアドバイスしたい気持ちでいっぱいです。
鍼灸治療院を開業
二人は平成20年度鍼灸科夜間部のクラスメイト。二人の回りにはいつも仲間が集い、和やかな雰囲気が漂っていました。そして3年後、卒業時に得たものは鍼灸師免許となんと人生のパートナー! 今まさに二人三脚で地域の皆さんの健康増進に頑張っています。